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「ハリー・ポッター」の風景

2009.05.29

昨日、事務所を古い友人が訪ねてくれた。イギリスのヨークに住むK女史で、かつて帝国データバンクに勤めていたキャリアウーマンである。

情報・資料面でいろいろお世話になった頃から20年近く経過したが、いまだに交流が続いている。昨日は、久しぶりに日本に帰国したので、イギリス人のご主人も一緒に、私の雑然とした事務所を訪ねてきてくれた。

久しぶりなので話はあっちこっちに飛んだが、イギリスの自宅の映像をグーグルのストリート・ビューで見たり、すっかりイギリス旅行をした気分になってしまった。まるで、映画の「ハリー・ポッター」に出てくる風景そのままだった。いながらにしてイギリスの自宅の映像が見えるなど、すごい時代が来たものである。

夜は、7月に出版するノンフィクション作品について、担当編集者Sさんと某民放キー局のプロデューサー、制作プロダクションのプロデューサー、私の4人で、打ち合わせ兼飲み会となった。

昭和19年から20年にかけて戦時下の若者の姿を描く歴史ノンフィクションだ。この作品に対するそれぞれの熱い思いを聞けて、勇気が湧いてきた。

発売は7月10日、出版社は文藝春秋である。是非、多くの人に読んでもらいたいものだ。


カテゴリ: 随感

東洋大学vs亜細亜大学「両雄の激突」

2009.05.28

昨日の東都大学野球の東洋大学vs亜細亜大学戦は、両校の勝負への執念が迸った素晴らしい試合だったようだ。どうしても欠かせない取材が入ったために、気になりながらも行くことができなかった。

すると神宮球場のネット裏から50年前に学習院大学を“奇跡の優勝”に導いた時の主将・田邉隆二さん(現学習院大学野球部監督)とエース・井元俊秀さん(元PL学園監督。現青森山田教育顧問)から「何をやっているんだ。いま2人で一緒に観ている。早く来い」との電話をもらった。

2人は、私が昨年講談社から上梓した「神宮の奇跡」の主役である。70歳を超えても大好きな野球に情熱を傾ける2人に、私はいつも勇気をもらっている。

東洋と亜細亜は、今年の大学球界の実力ナンバーワンを争う両雄だ。破壊力と、凌ぎの強さを併せ持つ両校が共に全日本大学野球選手権に出場すれば、おそらく決勝で激突するに違いない。それほど野球の厳しさを知る両チームである。

入学早々、亜細亜のエースにのし上がった沖縄尚学出身の東浜巨投手も、さすがに東洋には通じなかった。乾真大(東洋大姫路)と鹿沼圭祐(桐生第一)という3年生の左右の強力投手を擁する東洋に一日の長があった。これで東洋は戦国東都で5連覇。戦前に記録された専修大学の不滅の6連覇に王手をかけた。

個人的には、通算100安打超えを目指す亜細亜の主将・中田亮二(明徳義塾)に首位打者をとって欲しかったが、この東洋戦の2試合で1安打に終わり、4安打を固め打ちした東洋のトップバッター小島脩平(桐生第一)に逆転を許して、1位から5位に転落してしまった。ユニークな体型(170センチ、115キロ)ながら、長打力、確実性、それに俊足を誇る中田選手は、今年のドラフトの目玉の一人だ。

群雄割拠の「戦国東都」から目が離せない。

カテゴリ: 野球

小渕総理の涙

2009.05.27

昨日、朝日ニュースターテレビの「ニュースの深層」の収録にいってきた。宮崎哲弥氏をメインキャスターとする1時間番組だ。

裁判員制度について、キャスターの宮崎哲弥氏、アシスタント役のジャーナリスト横田由美子さん、そしてゲストの私の3人で話し合う番組だった。本日の午後8時からの放映だそうだ。

宮崎氏は私を「数少ない裁判員制度容認のジャーナリストです」と紹介していたが、たしかに法曹関係者、ジャーナリズムを見渡しても裁判員制度を支持・容認している人は数少ない。

この問題に関して、失礼ながら「木を見て森を見ず」の方々がいかに多いか改めて感じさせられる。裁判員制度の欠陥をあげつらって反対している人たちがほとんどだが、ならばこれからも「官僚裁判官制度」を続けていけ、と彼らは言いたいのだろうか。

官僚裁判官の問題点や彼らがいかなる“トンデモ判決”を続けてきたかは、拙著「裁判官が日本を滅ぼす」(新潮社)、「なぜ君は絶望と闘えたのか―本村洋の3300日」(新潮社)、「激突!裁判員制度 井上薫vs門田隆将」(ワック)で詳しく書かせてもらっているので、こちらをご覧いただきたい。

番組の中でも詳しく述べさせてもらったが、この裁判員制度は、“小渕総理の遺産”である。2000年3月22日に時の小渕恵三総理が涙を浮かべて発言した内容こそが、官僚裁判官による「形骸化した裁判」を破壊する巨大爆弾となった。

前年7月に内閣に司法制度改革審議会を設置していた小渕総理は、この日下された光市母子殺害事件の一審判決(無期懲役・於山口地裁)に異例のコメントを発している。

被害者遺族である本村洋さんは、「司法に絶望した。控訴・上告は望まない。被告を早く社会に出して欲しい。この手で殺す」「遺族だって被害から回復しないといけないんです。人を恨む、憎む、そういう気持ちを乗り越えて、また優しさを取り戻すためには、死ぬほどの努力をしないといけないんです」と涙の会見をおこなった。この会見をテレビで見た小渕総理は、直後に記者団に囲まれ、「無辜の被害者への法律的な救済がこのままでいいのか。本村さんの気持ちに政治家として応えなければならない」と涙を浮かべてコメントしたのである。

一国の総理が、特定の犯罪被害者遺族の名前を挙げて、取りようによっては「行政の長が司法に介入するのか」と批判される可能性さえあったコメントを発したのだ。取り囲んでいた記者たちは、小渕総理の熱い思いに驚いた。だが、小渕総理はこの11日後に倒れ、約1か月後に死去した。

2001年6月、小渕総理が設置した司法制度改革審議会は、最終意見書を内閣に提出する。これを受け取ったのは、新たに総理となっていた小泉純一郎氏である。その中には、「一般国民が、裁判の過程に参加し、裁判内容に国民の健全なる社会常識を反映」することが謳われていた。

それは、独善と相場主義に陥った日本の官僚裁判官に対して痛烈な一矢を放つものだった。やがてそれは、「裁判員制度」につながっていったのである。

カテゴリ: 司法

日本をあざ笑う北朝鮮

2009.05.25

平和ボケした日本をあざ笑うように、北朝鮮がまたしてもやってくれた。

前回(2006年10月)の数倍規模の「核」実験をおこない、同時にミサイル基地の舞水端里(ムスダンリ)から短距離ミサイル1発を発射したのだ。

世界に向けての大デモンストレーションである。核保有国になれば、国際的な地位は格段に上昇する。もはやどの大国であろうと、北朝鮮の意向を無視できなくなる。いよいよそういう事態が間近に迫ったことをこの核実験は物語っている。

以前のブログでも書いたが、この性急な北朝鮮の動きは、金正日が昨年夏、脳梗塞で倒れ、生死の境を彷徨ったことと無縁ではないだろう。一度、死の淵に立った独裁者が、そこから復活したとき何を考えるか。想像するだけで恐ろしい。

周辺国が比較的落ち着いているのは当然だ。「北朝鮮の狙いは日本」であることがわかっているからだ。幸いに、長距離ミサイルに搭載できるような「核弾頭の小型化」と「起爆装置の開発」までには、まだまだ時間がかかるだろう。しかし、その時期も「いつかは来る」のである。

自国民を拉致されても、ただ手を拱くだけの日本。国家の役割が、「国民の生命と財産、そして国土を守る」ことであることは自明だが、日本は、いまだに平和ボケした書生論に覆い尽くされている。

およそ150年前、ペリー来航によって「太平の眠り」を醒まされた日本。果たして、21世紀の日本は、「理想を語って、国滅ぶ」道を選ぶのだろうか。

徹底的な経済封鎖をはじめ、とるべき手段はいくらでもある。日本を襲う可能性がある「三発目の原爆」とどう向き合うのか、日本人の見識と危機意識が今、問われている。

カテゴリ: 北朝鮮

体操王国ニッポンの系譜

2009.05.24

今日は、赤坂プリンスホテルで“体操王国ニッポン”を支えた故遠藤幸雄さん(3月25日死去)の「お別れ会」があり、体操界の重鎮や実力者が一堂に会した。

体操男子で日本人初の個人総合金メダルを「東京オリンピック」で獲得した遠藤さんの偉業は、何十年経とうと輝きを失うものではない。

その中で、先日、「新潮45」連載中のスポーツドキュメントの取材でお世話になった加藤沢男さんと、その師匠である金子明友さん(82)にお会いし、会のあとホテルのすぐ隣にある中国料理「維新號」で食事した。

金子―遠藤―加藤という東京教育大学(現筑波大学)の師弟の系譜は、体操王国ニッポンの栄光の系譜とぴたり重なる。理論と実践で多くの名選手を育て、国際審判員としても活躍し、最後は筑波大学副学長にもなった金子さん。その冷静で奥深い話は今日も健在だった。

アジア最多の「8個」の金メダルを持つ弟子、加藤さんも金子さんの前ではさすがに影が薄い。優しい目で弟子の話を聞きながら、時々、発する金子さんの貴重な言葉に加藤さんも私も聞き入った。あらためて、体操界のドキュメントを書きたくなった一日だった。

カテゴリ: 体操

元東洋フライ級チャンピオンの矢尾板貞雄

2009.05.23

昨日、プロボクシング元東洋フライ級チャンピオンの矢尾板貞雄氏(73)に3時間もお話を伺った。三軒茶屋の喫茶店で、熱く60年代のボクシングを語ってくれた矢尾板さんの説得力ある話しぶりはかつての「名解説者」のままだった。

テレビの名解説者といえば、相撲では神風正一、高校野球では池西増夫、ボクシングでは矢尾板貞雄がすぐ思い浮かぶ。専門的な知識を素人にもわかりやすくかみ砕いて披露してくれる手法と冷静な分析力が3人に共通していた。

ノンフィクションの手法もこれに通じていて、私は、一人よがりの文章にならないようにできるだけ「自分」を殺して、「事実」を淡々と記述することを心がけている。ボクシング界の秘話を縦横無尽に語ってくれた矢尾板氏の話も近く披露させていただくつもりだ。

カテゴリ: ボクシング

コアな野球人たちの集まり

2009.05.22

昨夜の飲み会は面白かった。

羽田空港勤務で、野球オタクの宮本さんが束ねる「甲子園会」という“コアな野球人たち”の会合である。

スポーツジャーナリスト(というよりパ・リーグフリーク)で友人の佐野正幸さん、「ママ記者ブログ」で有名な野球ライター瀬川ふみ子さん、高知県出身者で初めて真打となった落語家の瀧川鯉朝師匠、土佐高野球部&東大野球部OBで現役東大野球部スカウト部長の浜田一志さん、同じく土佐高野球部OBで元早大野球部マネージャーの武智さん、松江北高で甲子園出場して東大野球部で1勝した楠井さん、ロッテ球団職員の田沢さん、「GO!GO!DREAMS」のCDを出している野球アイドルの立花夢果さん、現役東大応援団長の小田くん、日刊スポーツの文化芸能部記者で南極取材の経験を持つ小林さん、そして明徳義塾出身の元甲子園球児で、現在、高校教師&高校野球監督を目指して就職活動中の小坂くん、である。

瀬川さんが連れて来てくれたナイスガイの小坂くんには「さすが馬渕門下生」という思いを持った。こういう人物にこそ、高校野球の指導者になって欲しいと心から思った。若いのに人間の奥深さを感じさせる小坂くん、君なら絶対に大丈夫。頑張ろう!

昨日は、早朝からテレビ出演などいろいろあって疲労が蓄積していたが、最後にナイスガイ(&ナイスガール?)たちのこの集まりですっかり疲れが吹っ飛んだ。

宮本さん、次もまた頼みます!

カテゴリ: 野球

裁判員制度はどう育つのか

2009.05.21

いよいよ裁判員制度がスタートした。早朝にフジテレビの車に迎えに来てもらい、今日は「とくダネ!」に出演した。

新型インフルエンザ等のニュースのために、かなり時間的に押していた。そのため、私の発言時間も短かったが、昨日の同じ番組でちょっと気になったことがあったので、今日はそれも踏まえて解説させてもらった。

裁判員裁判によって「冤罪が増える」と批判する人がいるが、その意見には首を傾げる。裁判員制度の副産物ともいえる「公判前整理手続」の意義がわかっていないからだ。実は今、この手続によって、捜査サイドは大わらわなのだ。

この手続のもとでは、弁護側から要求された供述録取書などの「類型証拠」はすべて提出される。これまでの裁判では、検察側が有罪を立証するために必要な証拠だけを提出していれば許されたが、この公判前整理手続はそれが通用しない。

弁護側が要求すれば、極端な話、すべての供述録取書は言うまでもなく、警察手帳や留置場の配膳記録さえ、証拠として提出しなければならない。ただ検察のストーリーに沿って判決を下せばよかった「官僚裁判官」の時代は終わったのである。

この制度は、運用次第で国民の利益にもなり、逆のものにもなる。裁判員制度が、今後どういう道を辿っていくのか、興味は尽きない。

カテゴリ: 司法

ケジメなき西川・日本郵政社長

2009.05.19

驚いた。まったく仰天した。

日本郵政の指名委員会とやらが、西川善文・日本郵政社長の「再任を確認した」というニュースに、である。鳩山邦夫総務相がこのことを批判したとのことだが、あたりまえだ。

国民も、目をシロクロさせている。あの「かんぽの宿」問題で、貴重な国民の財産が特定業者に驚くべき安値で売り払われていたことが明らかになったのは、ほんの数か月前である。たしか「1万円」で売却された施設が、すぐに「6000万円」で転売された例もあった。

6000倍の値がつく施設を特定業者に平気で売却する神経。驚くべき経営感覚を持つその最高責任者が、自ら身を引くどころか、地位にしがみついて続投するというのだから、これはビックリしない方がおかしい。これほどの損害を会社に与えれば、本来なら特別背任の捜査対象になってもおかしくないはずである。

自らケジメをつけるのがいかに難しいか、西川氏の例を見るまでもない。彼の出身母体である住友銀行は、かつて“法皇”と称された堀田庄三、“天皇”と称された磯田一郎など、地位にしがみつづけて「長期政権」を築いたトップがいたことで有名だ。西川氏も「いつかは自分も……」と彼らを見習っただけに違いない。

本日、追い打ちをかけるように、ダイレクトメールの不正発送をおこなった郵便法違反容疑で、日本郵便の支店長が逮捕されたニュースも伝わってきた。

鳩山vs西川の戦いがどういう決着を見せるか、要注目だ。自らを律せない人物は、言うまでもなく「上に立つ資格」はない。その原則が発揮されるかどうか、国民の一人として見届けたい。

カテゴリ: 経済

裁判員制度と「国民の自覚」

2009.05.18

いよいよ今週、裁判員制度がスタートする。本日の読売新聞夕刊(7面)にも、元裁判官の井上薫氏と私との対論本『激突!裁判員制度 井上薫vs門田隆将』(WAC出版)が取り上げられていた。

井上氏と私の見解をわかりやすく説明した上で、相違点と共鳴する点をきちんと書いている。関連本がつぎつぎと発刊される中でこの本を取り上げてくれたことは有り難いことだ。最近、官僚裁判官制度の弊害を指摘する私の意見に同調者が増えていることをひしひしと感じる。

自分たちの権益を守ろうとする法曹関係者が「裁判員制度」を葬ろうとすることは当初から予想されていた。あのプライドの高い人たちが、自分たちが“一般国民”と同じ地位にまで降りることを認めるはずがなかったからだ。

だが、日本の正義が官僚裁判官によって貶められ、裁判自体がここまで形骸化してきた以上、司法制度改革審議会の意見書にも記述されたように「国民の健全な社会常識」を法廷に持ち込むことしか、これに抗する術がなかったのだと痛感する。

長い年月を経れば、組織や制度が腐敗してくるのは宿命でもある。明治23年からつづく日本の「官僚裁判官制度」も例外ではない。今こそ、多くの欠陥は抱えているものの、この裁判員制度の歴史的意味を国民一人一人が自覚する時が来たように思う。

カテゴリ: 司法

早稲田の優勝が消えた

2009.05.17

早稲田の優勝が消えた。今日の東京六大学、早稲田対明治戦で、昨日につづいて連投となった斎藤佑樹君が明治打線に掴まり、後続も打たれて3対5で敗れた。これで残りを全勝しても法政には届かず、優勝の可能性がなくなった。

斎藤君もさすがに昨日の快投(8回を零封、9奪三振)の疲労があったに違いない。第1試合で法政が慶応に連勝して勝ち点4となった段階で、早稲田は明治に「2連勝」するしか優勝の目はなくなり、應武監督も斎藤君の「連投」を敢えて選択したのだと思われる。

それにしても質量ともに大学球界ナンバー・ワンを誇る早稲田投手陣の不調は目を覆うばかりだ。済美出身の福井優也君も伸びきれず、斎藤君をカバーするところまではいかない。この4年間で明徳義塾出身の松下建太君を一本立ちさせて使うべきところでも、いつも中途半端な使い方しかされないため、ついに松下君も早稲田のエースとはならなかった。

やはり、應武監督の斎藤依存の体質がそのまま戦力低下を生んでしまっているようだ。これはいくら陣容が大学ナンバー・ワンでも、勝負の世界が「甘くない」ことを示している。

それにしても、ここのところ大学球界の好投手の充実ぶりには目を見張らされる。昨日、入学以来初黒星を喫したとはいえ、明治2年の野村祐輔投手(広陵)をはじめ、将来性豊かなピッチャーが目白押しだ。

東都では亜細亜の東浜巨君(沖縄尚学)が快速球を武器に入学早々、エースにのし上がった。中央の澤村拓一投手(3年)との剛球対決(4月21日)などは、プロでもなかなか見られないハイレベルなものだった。

150キロ前後の速球を持ち、かつスライダーのコントロールとキレがなければ、とても東都1部ではエースにはなれない。将来の日本の野球界を背負って立つ人材が大学球界に相次いで誕生していることは頼もしい限りだ。

六大学は法政か明治、東都は亜細亜か東洋。好投手を抱える強豪が優勝戦線に残っている。全国から強豪が集う6月の全日本大学野球選手権が今から楽しみだ。

カテゴリ: 野球

鳩山代表誕生に思う

2009.05.16

民主党の新代表は、鳩山由紀夫氏となった。おいおい民主党大丈夫か?と思わず叫びたい支持者も少なくあるまい。

つい先月、永住外国人への地方参政権付与問題に関連して、「日本人は彼らに参政権を与えるぐらいの度量の広さを持つべきなんです」「日本列島は日本人だけの所有物じゃないんですから、もっと多くの方々に参加してもらえるような、喜んでもらえるような、そんな土壌にしなきゃダメですよ」と言ってのけ、大批判を受けたばかりだ。

鳩山氏は、かつて民主党代表を務めた折、“宇宙人”と称され、直江兼続ばりの「愛」を訴えたものの、自らの「愛人」騒動などで代表の座を降りた過去がある。

昨年の田母神俊雄・空幕長の更迭劇の際には、当の田母神氏とアパグループの「日本を語るワインの会」に夫人同伴で出席し、記念撮影をおこなうなど歓談しながら、「あまりにも私の思想とかけ離れた話をされていたので、途中でご無礼いたしました」と弁明し、田母神氏に「ウソもたいがいにしてもらいたい。鳩山はあの日、最後まで会合に出席して楽しんでいた。自分がつらい立場になれば、平気で人を裏切る。まったく信用ならない人物です」と喝破されたことも記憶に新しい。

政治家はもともと“二枚舌”が武器かも知れないが、この人の場合は、その奥に、深みも思想も哲学も、何も感じさせないところに特徴がある。

自分たちの当落を左右する代表選に、鳩山と岡田克也という“元代表”しか担ぎ出せない硬直した体質にこそ民主党の宿命と悲劇がある。

鳩山代表の再登場に、自民党幹部たちの高笑いが聞こえてくる。

カテゴリ: 政治

ファイティング原田と60年代

2009.05.13

今日は、横浜までファイティング原田さんに会いに行ってきました。かつて“黄金のバンタム”と言われた史上最強のエデル・ジョフレを2度も破った「日本が生んだ最高のボクサー」です。

1960年代を駆け抜けた原田さんのラッシングパワーは、高度経済成長をヒタ走る日本の姿と二重映しになります。

個人スポーツの試合で、視聴率が60パーセントを超えたものは、原田さんの数々のタイトルマッチ以外、いまだに例がありません。その凄まじい人気は、現在のボクシングと比較すると溜息が出てしまうほどです。

現役時代と変わらぬ優しい目で取材に応じてくれた原田さんのお話は、近く原稿にまとめるつもりです。お楽しみに。

カテゴリ: ボクシング

小沢辞任と後継選び

2009.05.11

講演と取材があった高知から羽田空港に帰ってきた途端、民主党・小沢一郎代表辞任の速報に接する。遅きに失したとはいえ、当然の結果だった。

政治の世界では「唐突」でなければ効果は期待できない。意外性があればあるほど、国民に強烈なインパクトを与える。その点で「えっ?」という驚きは確かにあっただろう。

最近の党内での「小沢批判噴出」で、選挙までに辞任に追い込まれることはある程度わかっていたこととはいえ、へそ曲がりの小沢氏がどこまでもその“特性”を発揮しつづけたらどうしよう、という懸念の声も民主党内にはあった。

小沢体制で選挙に突入した場合より、「これで30議席から50議席アップできる」と早くも民主党内に楽観論も生じている。

しかし、冗談ではない。「次」の代表如何で、選挙の勝敗は大きく変わる。得意の派閥抗争を剥き出しにしての“混迷”をつづければ、国民に失望感が広がるのは必至だ。代表候補の一人には、小沢問題の“戦犯”でもあり、さらに「日本列島は日本人だけの所有物ではない」と言ってのけた鳩山由紀夫幹事長の名前さえ出ているという。

日頃、政党のテイを成していない、と揶揄される民主党がこの「代表選び」をどうクリアするか、おもしろくなってきた。

カテゴリ: 政治

裁判員制度スタートまで「あと2週間」

2009.05.07

今朝未明、7月に出版するノンフィクション作品およそ600枚を脱稿し、紀尾井町の担当編集者Sさんにメールで送った。この連休は、おかげで徹夜つづきだった。

ほっとしたのも束の間、明日は講演で四国に行く。息をつく暇もない感じだが、忙しいのはありがたいことだ。ゴールデンウィークもあとわずか。大型の5連休が終わったので、東京も活気を取り戻しつつある。

本日、某民放テレビから裁判員制度に関して出演依頼があったが、いよいよ2週間後には、この新制度がスタートする。明治23年以来つづいてきた官僚裁判官制度に「ノー」を突きつける制度だけに、その意義を生かせるかどうかは、すべて国民の側にかかっている。

新たな時代の到来を感じる。長い間にすっかり腐ってしまった日本の官僚裁判官制度。司法が変わらなければ、「正義」は失われる。はかり知れない意義をこの新制度は持っている。

期待したい。

カテゴリ: 司法

ゴールデンウィークと豚インフルエンザ

2009.05.01

わいわい、そわそわ……この時期の東京を表現すると、そんな言葉がふさわしいだろうか。ゴールデンウィークの真っ只中、しかも明日から「5連休」に突入するとあって、街を歩く人それぞれが、妙に浮き浮きしているのである。

今日、九段で某社の編集者Oさんと打ち合わせをしたが、Oさんは普段のネクタイ姿ではないラフな格好の上に“でっかいマスク”をしていた。「豚インフルエンザではありませんので、ご安心を」と、Oさんは開口一番そう言った。

Oさんが豚インフルエンザだったら、「2メートル以内」に近づいた私はさっそく「隔離」ということになる。それは困る。7月に出版する歴史ノンフィクションの「締切500枚」が6日後に迫っているのだ。ここのところ徹夜、徹夜の連続だが、まあ、なんとかなるだろう。

豚インフルエンザも心配だが、これから気温がだんだん高くなっていく時期であったことはありがたい。爆発的流行は「気温20度以下」の方が、可能性が高いそうだ。

今回の騒動、6年前のSARSの時と似ている。あの時、ちょうどゴールデンウィークに台湾に取材に行った私は、台北のSARS騒動に巻き込まれてしまった。

滞在していたホテルが、その騒動の発端となった中華路の台北市立和平医院に近かったからである。連日、テレビが「和平医院 隔離人員“情緒崩壊”!」と、泣き叫ぶ隔離患者たちの姿を映し出していたのを思い出す。

一方、生き馬の目を抜く「兜町」は、各企業の決算発表時期を迎えている。豚インフルエンザ関連株を物色しようという連中が、「決算自体が悪かったら、せっかく(株を)仕込んでもパーだよ」と嘆きながら、さかんに蠢いている。

東京のゴールデンウィークはおもしろい。

カテゴリ: 随感