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いよいよ明日「光市母子殺害事件」第二次上告審

2012.01.22

明日1月23日は、光市母子殺害事件の第二次上告審、すなわちこの事件の二度目となる最高裁での弁論がおこなわれる。1999年8月11日に山口地裁で始まった裁判は13年目を迎え、ようやく最終審理へと辿り着いた。

2008年4月22日の広島高裁での差し戻し控訴審で、それまでの無期懲役判決が破棄され、死刑判決を受けた元少年(30)の最後の弁論がついにおこなわれるのである。あの広島での注目の差し戻し控訴審判決からも、すでに3年9カ月が経過したことに私も感慨が深い。

元少年への鑑定に予想以上の時間がかかったことが3年9カ月もの年月がかかった理由だが、私はその間に何度も広島拘置所で元少年に面会をし、さまざまな話をしてきた。30代を迎え、元少年も大人として、いろいろなことを私に語ってくれる。

裁判で見ていた元少年よりも、目の優しい普通の青年が、いつもそこにいる。詳細はここでは触れないが、さまざまな話を元少年とするうちに、多くの新たな“発見”があったのも事実である。いつか、その過程でどんなことを私が感じたかを書かせてもらう機会もあるかもしれない、と思う。

異例の経過を辿ったこの裁判の詳細は、拙著『なぜ君は絶望と闘えたのか』(新潮文庫)をお読みいただきたいが、私が最初にご遺族である本村洋さん(35)とお会いしてからも、13年近い長い年月が流れた。

愛する妻子を奪われ、負けても負けても闘いつづけ、ついには差し戻し控訴審で死刑判決を勝ち取った本村さんは、最後まで裁判を見届けることに執念を燃やす。一方、最高裁なので、被告の出廷はない。元少年は遠く広島でこの最高裁審理のようすを聞くことになるだろう。

ウォッチしつづけた光市母子殺害事件の審理が終焉に近づいていることを思いながら、被害者とその遺族を蔑ろにしてきた「日本の司法」の根本を変えた本村さんの闘いを見届けるために、私は明日、最高裁に傍聴に行く。

カテゴリ: 事件, 司法