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強豪相手に弱点を露呈した「侍ジャパン」

2013.03.06

何から何まで「?」がつく采配だった。WBC1次リーグのキューバ戦で、侍ジャパンは、懸念されていた欠点をすべて露呈した。

力の差があるブラジルに終盤でやっと逆転して5対3、さらに実力差がある中国にも5対2という“ロースコア”で勝った日本は、今日、1次リーグ最終戦で強豪キューバに3対6と完敗した。

真価が問われるキューバ戦で、日本は“すべての欠点”を曝(さら)け出したのである。しかも、完敗した相手のキューバも、いつも以上に強かったわけではない。

前回のWBCで、「ボールの行き先はボールに聞いてくれ」と言わんばかりの制球難と160キロのスピードで各国を震え上がらせた左腕・チャップマンのような怪物ピッチャーもいない。

日本のプロ野球に来ても、果たして1軍で先発ローテーションに入れるピッチャーがいるだろうかというレベルである。そのキューバに日本は「完敗した」のである。

8回まで赤子の手をひねるがごとく翻弄された日本の打撃陣は重傷だ。期待されていた松井(稼)は、年齢から来る動体視力の衰えが顕著だった。もう低めの球を「見極める」こともできず、惨めな空振りを繰り返し、試合途中で引っ込められた。

私は、6日前のブログでも書いた通り、稲葉と松井というベテランに期待していた。だが、二人にいいところで快音は聞こえなかった。

メンバーを見ても、“おかわり君”こと中村剛也(西武)や和田一浩(中日)、畠山和洋(ヤクルト)、村田修一(巨人)などの右の強打者がそもそもメンバー入りしておらず、キューバとのパワーの差は歴然としていた。

投手陣も「なぜ大隣が先発なのか」と首を傾げさせた。強豪キューバなら、沢村か杉内、あるいは前田健太かと思ったが、中国戦になぜか前田を先発させたり、沢村も投げさせるなど、今日の先発起用の選択肢を自ら「狭く」してしまったのである。

この打線で、本戦でのアメリカのメジャーのエースをどう攻略するのだろうか。今日は打線の核である内川が欠場していたため、打線につながりが一気になくなってしまった。最終回に相手投手の乱れに乗じて3点を奪うのがやっとだったのだ。

0対3となって試合を諦めたのか、山本監督は、8回に今村猛(広島)をマウンドに送った。実力、経験、球のキレ……どれをとっても、まだ日の丸を背負うレベルとは言えない若手ピッチャーだ。

案の定、たちまちキューバ打線につかまり、3点を献上した。結果論から言えば、この「3点」が今日の試合の命とりになった。すなわち山本監督の「采配」そのものが敗れたのである。

“台中の惨事”として1次リーグ敗退が決まった前回準優勝の韓国。日本も、この実力と采配では、2次リーグ敗退の可能性がかなりある。

2次リーグに進出したキューバ、台湾、オランダの4チームの中で、日本がダントツの貧打であることは間違いない。この打線では、対戦が決まった台湾のエース・王建民を攻略することは難しいだろう。

王建民は、ヤンキースで大活躍した台湾の英雄である。ケガでヤンキースを離れたが、得意の高速シンカーを駆使した老獪なピッチングはまさしく“メジャー級”だ。今日、キューバに敗れて、オランダ相手ではなく、この王建民との対決となったのなら、日本にとっては極めて痛い。

打力のポテンシャルが歴代チームの中で最も低く、采配にも「?」が数多くつく今回の侍ジャパン。ケガによる選手交代は可能だけに、メンバー交代へ勇断を振るわなければ、「日本3連覇」の夢は、2次リーグで消えるだろう。

カテゴリ: 野球

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